白い闇

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全てを自分に帰してしまうのは、余地がない、とも言えるのだろう。
優しさについて考えている。それはきっと、厳しいほどの、冷たいほどの。

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夜と夜の旅人

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泣かない子どもだった。20歳を大人というなら大人になっても泣かない人だった。
舞台を作っていた時も。会社に勤めていた時も。
泣くということは、誰かを責めることみたいに感じていた気がする。

だから今、蛇口が壊れたみたいに泣く自分を、誰より自分が不思議に想う。

泣いた分笑えることを知っている。
夜から夜へ。スキップのリズムで渡ろう。

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羊、吠える

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「殴られたなら もう片一方の頰を差し出すように 潔く生きれたならどんなにか素敵だろう」
狼の血筋でもないけれど、羊なんてかわいいものでもない。

ぐしゃっとなって、くたっとなって。
冷蔵庫の野菜室に長いこといれられたホウレン草みたいになってた。
同じ緑なら、根を張って地面から水をぐんぐん吸う緑になりたい。
ここで休んで良いんだよってする大きな樹になるのは無理でも、地や壁を這いつくばって育つしなやかさを持った蔦みたいになりたい。

お腹にちゃんと落ちた言葉や物事は大事にしたい。
気づかないこともたくさんある。
自分と人は違うから「自分だったら」で考えすぎない。況してや誰かをくくってわかったような気にならない。
ひとりひとりみんな違うということ。
一番大切にしたいことなのに、してるつもりなのに、「つもり」や自分の大切を抱えすぎて頑なになって見えなくなったりする。
大事なのは「自分の大切」じゃなくて、そこにいる人、なのに。

ちょっとだけ自分が変わったように感じる。
かたくなさはなかなかほどけないけれど。
もっともっと柔らかくなりたい。

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神の子どもたちはみな踊る

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朝4時に届いた言葉を反芻する。やさしいあったかい言葉。

「焚き火が消えたら起こしてくれる?」
お風呂の中読んだ小説に出てきた女の人がそう言っていた。

暖かさの傍らに居る。
私も少し眠ろう。

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