針の穴に通すような願い こんなに何ヶ月もの間「書かなかった」のはいつぶりだろう。 小さな島に小さな図書館をつくった。 生きることに言い訳をしたくなくて、ずっと走っている。 「今」は一瞬で消え去るから。 でもそれは、沿道で手を…
旬 いつからか人に対して「劣化」という表現を見るようになった。美しくない言葉だ。 人は老いる。歳を重ねて、少しずつ変わっていく。 皺は増えるし、脂肪も落ちにくくなるし、色んなものが重力に負けていく。 かさ…
僕の書く下手な詩は たぶん世界を救えない 久しぶりに長距離の運転をした。 車を持つようになったのは、東日本の震災後1年経ってから。免許は持っていたけれど取ったっきり10年以上運転はしていなくて、身分証明にだけ使われるためにだけ更新をしてた。 …
今は撃たないで 中学生の頃ぐらいから、こっそりと家を抜け出して、ふわふわと夜歩くようになった。 繁華街へ遊びに行くようなものではなく、ただ誰もいない道を歩いた。 昼間とは顔の違う、誰もいない学校の校庭に忍びこんだりも…
これからくる未来 涙みたいな影だった。 「言葉って難しい」と言ってしまいがちだけれど、難しいのは言葉ではなくて心を汲んでやりとりをすることなのだと思う。 あなたは私ではないから、自分に置き替えてみても、それはハズレかも…
自分の感受性くらい 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ と詩ったのは、茨木のり子さんだ。 SNSと呼ばれるものが普通になって共感を示すことが言葉じゃなくてクリック一つになった。 「いいね」や「お気に入り」を伝える…
Garden 忘れそうになるけれど、私は自由だ。 自由の中で選んでいる。 世界中が自分の庭だと思えるように。 いつだってどこへでも行ける。 でも同時に人生はゲームではないから、リセットボタンを押してもう1つの道を選…
手紙は書かない 身体のあるうちに、身体がなければできないことをしていたいと想う。 そしてずっと走っている。 「覚悟」という言葉を言う人がいた。それは手を離す覚悟なのだと感じていた。 答えあわせはない。 ずっとじくじく…
光のほうへ 美しい時間の中に身を置かせてもらっていると感じる。 思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になる…