犬は追えども去らず

自分の中の足りない欠片をずっと追いかけている。
足りないと思うのは欲深いからだとわかっていて、欲深い自分が恥ずかしい。

でも足りない欠片のある、そのぽっかり空いた部分で、私は何かを書いたり、撮ったり、作ったりしているんだろうとも思う。

これがどこに辿り着くのかを私はまだ知らない。
光も闇も追いかけている。
いつかどこかの砂浜に打ち上げられるのかな。それとも意志を持ってどこかの浜辺に辿り着こうと水をかいているのかな。