僕等は人生における幾つかの事柄において祈ることしかできない
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落下の速度

落ちるのは気持ちいい。溺れるのも気持ちいい。それはまるで誘惑のよう。でも、できることなら、その誘惑にあらがって。潜る。深く。溺れずに、落ちずに、もがかずに。ぼんやりと水の底から水に揺れる光の屈折を眺め…

おいしいって言われたい

食べ物の写真が好き。食べるって人の生命力を感じる。自分の中にパワーを取り込む作業。性欲も生命力を感じるけど、取り込むんじゃなくてパワーを放出する作業。眠るは休めてパワーをあたためる作業。取り込むものは…

百年の孤独

ガルシア=マルケスの「百年の孤独」は素晴らしかった。「この一族の最初の者は樹につながれ、最後の者は蟻のむさぼるところとなる」。人と血と、あらゆるプラスの感情とあらゆるマイナスの感情が淡々と奇妙に描かれ…

形あるものを僕は信じる

「大切なものは目に見えないんだ。大人はすぐに忘れちゃうけどね。」と星の王子様は言ったけど、目に見える大切なものだってある。…

「不」は欠落のしるし

不完全。不謹慎。不道徳。不純。不良。不可思議。不平等。「不」に惹かれる。これは、多分、不謹慎な写真。雨の救急車。救急車とかパトカーとか消防車とか。赤が綺麗なんて、思って、ぼんやり見てしまう。…

Black or White

マイケルの50年について考えている。感じることはできない。毎日が誰かの誕生日で誰かの命日である。自分にできることはその中からどれを取捨選択するかだ。彼の死は私から無関係に遠い。なのにニュースでは毎日何…

綺麗という才能

綺麗なだけの写真には興味が無くて。でも綺麗な人や花は好き。綺麗って才能の一種。…

壁

空と水と人を撮っている写真が圧倒的に多いのだけど、その中に混じって壁の写真がちょこちょこある。壁の質感が好きなのだと思う。古くなって埃や日焼けや水跡がついた壁。あるいは塗装がはがれかかったり。そして、…

三月は獅子のようにやって来て、羊のように去っていく

3月に撮った写真。その時はいいと思わなくて、でもふと今になって前の写真を見直してたら目に留まった。冬の空だなあ。なんて。過ぎ去って気づくこともある。…

ここではない何処かへ

この世界にはここではない何処かへが溢れて。嫌だ。嫌じゃない。やだ。って、ねえ。逢いに来て。ここにいて。…

残滓

見えないように隠されたものには欲望の残滓が詰まっている。きっとそれは人の本質に近いもの。買ったもののパッケージ、食べたものの残りカス、精液が入ったコンドーム。…

囚われの月

小さい頃、高い塔に囚われたお姫様の話が好きだった。いばらの棘に囲まれて。…

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書いている人:ヌカガジュンコ

「ここは砂漠みたいなところだし、俺たちはみんなそれに馴れていくしかないんだ。」
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