銀河 「みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにし我ならなくに」 信夫山からの夜景はまるで星雲みたいだった。 この場所が星雲なら、空から見たら日本はきっと小さな銀河のようなのだろうと想像して少しくらくらし…
光 福島に来ています。 来るまでは何が撮れるか何を撮ったらいいか怖かったけど、どこに居ても変わらない。 その変わらなさが言えたらそれでいいようになんとなく感じている。 福島も、世界は美しくて、人は笑ってる…
甘えぬように寄り添うように孤独を分け合うように 5月福島に帰った時。私は花ばかり撮っていた。 自分にしかないものとか自分にしか撮れないものとかさっぱりわからないけれど、撮ることは私と世界を確かに繋いでいると思う。 「等身大の自分だってきっと愛せるか…
兎の眼 心臓が止まった人と会った。「こんなんじゃ厄年になったらどうなるの?」と言ったら「なんかもげるとか自然発火とかするんじゃないかと思ってる」と言って笑った。 とりあえず、まだ、死なないようにと秋の話をして…
レタッチの神様 「目に見えぬ 神に向いて恥ぢざるは 人の心の誠なりけり」 今年、ひいたおみくじに書いてあった短歌。とてもいいと思う。自分の行動を何かに問うとしたら、それは誰かにどう思われるかではなく、どう言われるかで…
皮膚 「なんだか最近、露出もピントも皮膚で合わせる、みたいになっちゃってるな。」と呟いた途端に、カメラ内蔵の露出計が壊れた。ごめん。通じてるんだね。 ぶち壊れたまま露出計無しで撮った東京写真たちが、現像して…
シンクロニシティ 1本のフィルム。現像したら、この写真の後に この写真を撮っていた。 全ては決まっていたかのように流れる時がある。ひねくれものだから少し抗いたくなる。自分の足で立って択ぶ。怖がらない。…
雨 水面に落ちた雨粒は溶けるだけで、そこにいたかどうかもわからなくなる。私は自分をそんな風に思っている。 それでも何かを波立たせてしまうのかもしれない。 波立たせることができるほどの人間じゃないと思ってい…
colissimo :phase2 柱に身長を印す。真剣な眼差し。またおいで、の印でもある。 古い場所がまた命を吹き込まれて、新しい歴史を重ねていく。 この場所がそれを喜んでくれていたらいいな、と勝手にぼんやり想う。 そして同時に傷をち…
colissimo :phase1 そこは愛されていた古い郵便局を愛情をこめて改装した小さなギャラリーでした。→colissimo 電車に乗ってふたり旅。 着いた途端に「寒かったでしょう」とカレーを頂いたので…
白河夜船 「撮りたい」と想うことは。衝動は。時に不謹慎で不躾だ。業が深い。 何年前になるのか、慣れない街、喧噪の駅、一言も聴き洩らさないように聴こえない左耳まで兎みたいにピンと立ててた。 予言みたいになってしま…