果て

言葉にならないままにずっと考えていることがある。
きっと大義と言うと大袈裟。
生きる上での役回りみたいなもの。
まっとうしたい。

写真の話だけじゃなく、福島の話だけじゃなく、ね。

いつも外側をなぞるようにして入っていくから、自分でも芯がわからなかったりする。
でも、多分、芯は捉えているはず。
遠くからいくことが実は最短距離であったりする。

「君はどこまで行くの?」と尋ねられる。

セックスのエクスタシーは「小さな死」だと誰かが言っていた。
私は「果て」のようだといつも想う。
女は死も生も果ても身の内に持っている。

身体の内に全てを持ちながら、それでは足りぬと、知りたいと、まだできることがあるはずと、びゅんと飛んで行ってしまう私を支えてくれる人たちがいる。ありがとう。
誰にどう思われてもいいけれど、あなたたちには誇りに思ってもらえる私でありたい、できれば。まだまだ程遠いけれど。