冷たい夜を過ごす 暖かな火をともそう

f:id:alcoholife:20091218184305j:image

Bessaflex TM + CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm/F2.4 + Fujicolor NATURA 1600

寒いです。冷蔵庫の中のよう。息が白くて、ハーです。ハーを確かめるにも凍えそうです。

そういう寒い夜だからこそ、あったかい場所で、身体があったかくなるようなアルコールを飲みたいと思うのです。そしてできることならそのままあったかい毛布に包まって私の冷たい足を、あったかい足にぴたっとくっつけたいとか思うのです。くすくす笑いながら鼻の頭やほっぺたをくっつけて。冷たい指先で首筋を触ってひゃっとか言わせたいのです。

生きていると。「このまま死んじゃってもいいや」って思うような爆発的に幸福な瞬間と、「こんなんなら死んじゃった方が楽かも」と思うようなどこにも行けない辛い瞬間があって。そのどちらも人としての糧にはなるのだろうけど。本当に心の中に明日に繋がる何かが残るのは、あるいは遠い未来ふと思い出すのは、そういう極端な刹那ではなくて。大切に思う人と美味しい料理と美味しいお酒を口にしながら、穏やかに徒然に隙だらけの話をして、触れた指をどちらも離さずに触れたままにしておくような、そんな時間の中にあるのでは無いかと思う冬の夜なのです。