少しの写真の話

「水曜日の、ってつけて」
いろんな写真集を持ち寄って、ただ話をする。そんな写真カフェが水曜日にありました。
詳しくのノート的なものはきっと多分この後図書館ブログにて。

欠けてるものを埋めるように書いて。書くだけじゃ埋まらなくて撮って。
ずっと自分のためだけだったものが、今は少しずつ変わっていっているように思うのです。



細い坂を潜るようにしてくだると、ふと海が見える。何重にも光が反射する中で振りむく女の子。
夕暮れ時、建て網の船が港に帰ってくる、船の先頭におばあちゃんが座って港の綱を取る。
家並みも海も船も全部、すみれ色に染まる時間。

なくならないものなんて無い。
そんな切実さをここにいると心に迫って感じる。
ここが10年後もあたたかい場所であるように。

二度と同じ光がないように、捉え損ねた瞬間は二度と来ない。
だから撮りたいって思うけど、同時に、だからこそ撮るよりも、空気や人の気持ちを優先することも多い。

撮るも撮らないも同じくらいの重さで自分の中にあるということ。