ナイトクルージング 好きな音楽を聴いて、好きなお酒を飲んで、ぼんやりと過ごす。窓から入ってくる風は少し涼しい。沈殿の誘惑、落下の誘惑。どちらも快感に直結して。でも人は「快感に逆らう」という技も持っている。乾いた喉に水が美…
キースの胸で眠りたい こちら側はこういうことを書くつもりで始めたわけではないのだけど、mixiで書いた日記をそのまま転載します。 川村かおりは、いつも境界線上に立っていた。初めて見た彼女は「ショートカット」というよりも「短…
眩しさの連想 最近梅雨の時よりも雨が多い。雨上がりの曇り空は光が乱反射して眩しいことがあると知った。雪が降る場所が少し懐かしくなる。真夏に雪を想う。ひたすらに白い、音を全部吸収してただただ静寂の下眩しい世界。故郷は…
永遠なんて無いと思い知る7月 瞬間瞬間が大切なことなんて、傷口に沁みて痛いくらいわかってる。いつだって後悔にまみれて生きている。だからって刹那に生きる宣言もできない。ただ、目の前のことに、笑って、泣いて、美味しいものを食べて、楽し…
太陽と道が溶け合う場所の 先に広がるのは 凍りついた海 「ロックの神様は、欲張りだ。キヨシローも、アベもつれてって。どんだけ豪華なセッションやろうとしているんだよ。」と、友人の言葉。本当だ。死は心に穴を開けて。そこはただ風の通る空白。そして、その空白を埋め…
マリアと犬の夜 7月22日。日蝕は見なかった。夕方、プレゼン帰り。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのアベフトシの訃報を聞いた。学生の時、真夏、深夜、女の子2人男の子2人でミッシェルを車の中ガンガン…
真夏の夜の夢 小学生達が「お城」と呼ぶラブホテル。アートでもトレンディーでもない場所。そして色んな感情がぎゅっと詰まった場所。遠い国の暴動や、近い国での選挙や、明るい居間で語られる家族の暗い話や、二度と会えない誰か…