Happy toy

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トイカメラで撮ったみたいになったと思っていたのだけど、おもちゃみたいな観覧車に撮れたと言うほうが正確かもしれない。良く晴れた夏の空。なにものにも心を動かされたくないと思う時がある。安定していたい。掻き乱されたくない。でも脆弱な私の心は、すぐに誰かの言葉で仕種で、ほんの小さな零れ落ちる滴で、揺れ動かされ掻き乱されてしまう。嵐の海の小舟とまでは言わなくても、ミキサーにかけられた氷の欠片ぐらいには。それならばいっそ粉々になってしまえたらと願う時もあるけれど、それは逃避でしかない事も残念ながら知っている。心動かない人生はきっとつまらないものだと呟いて、私はこのゆらゆらとする心を抱えて生きていく。