個展のお知らせ 「音が伝わる温度」

4月2日から1週間、大好きなギャラリー、Acruさんで個展をさせて頂くこととなりました。

もともと写真を撮り始めた2年前には、何か形にするなんてことは考えていなくて。今でも、自分の写真は展示向きではないと思っています。
何か変わったものを撮っているわけではない。作品と呼ぶには覚束なさすぎる。
今は廃れた「THE INTERVIEWS」で私が最後に答えた質問は「ヌカガさんにとって、写真とは何ですか?」でした。書いた言葉は「世界と手を繋ぐこと」。
「何を撮っているの?」と訊かれることも増えました。何を撮っているんだろう?人?物?風景?
そんなことすらうまく答えられないでいます。
それでも。
一歩踏み出したいと思っています。

私にしかないもの、が、そこで見せられるといいな。

背中を押してくださった大切に思う人たち、私の写真を好きと言ってくれた人たちにありがとう。

一緒に何かしましょうという話をちょこちょこ頂く中で、誰かにおんぶで抱っこは嫌だ、一人でできる人がだれかとやって相乗効果でどんどん良くなる方が面白いものが作れるじゃないか、という私の話を笑って聞いてくれたあなた、ありがとう。

それから、写真を撮るようにさせてくれた、あなたに、ありがとう。

いや、あんまりありがとうと言うと終わったみたいになっちゃうけど、はじまり、ですからね。

個展のタイトルは「音が伝わる温度」です。

■ 開催日
2012年4月2日(月) ~ 4月8日(日)
12:00~20:00(最終日のみ18:00まで)
定休日:水曜日

■ 場所
Acru Gallery >> 地図と辿り着き方

————–
明日世界が終るとしても私は日々と変わらない生活を送るだろう。
少し感傷に浸って、昔もらった手紙を読み返したりするかもしれないが、基本は変わらない。
仕事をし、メールの返信をし、ご飯を作り食べる。
そして、その日の愛おしいと思ったものたちに、
現像することは無いフィルムとわかっていながらシャッターを切るだろう。

思いだす風景も、日々の風景、それからあの日に行った海の色、その時の匂いと温度。

「今」は「一瞬前」の積み重なりでできている。後戻りはできない。
音は温度によって伝わり方が変わるという。
この一瞬前たちはどんな音をあなたに伝えるだろうか。
————–

 

命燃やしますよ。