2010年11月15日「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」という単館上映の映画を観た。
アムステルダム国立美術館は2004年から大規模な改装工事に入り一度閉館となり2008年再開館予定だったのだがトラブルが重なり延び延びになっていた。「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」はその開かない美術館についてを追ったドキュメンタリー映画だった。
映画の上映時には再開の目処はついておらず、私は観た後でぼんやりと「この美術館が開いたら観に行きたいな」と思った。
行きたいなと思っても、オランダは遠い。いつかの夢のような話だ。
それが2013年10月。色んな自分の中のタイミングと、外のタイミングが重なって、オランダに行くことになった。
(この10月の旅は別の話、いつかまた別の時に話すことにしようと、ミヒャエル・エンデのはてしない物語のように。)
もしかしてと調べてみたらアムステルダム国立美術館が2013年4月に再開館していた。
レンブラントの「夜警」。海外の美術館へ行くと、こんな風に美術館の床にぺたりと座って絵を見ながらの課外授業の姿をよく見る。
こういう空気がとても好きだと思う。
行きたかった場所に行けて、観たかった絵が観れる幸福。
願いは叶う。
願いを叶えるコツは強く強く想うこと。そして一旦心のブラックボックスみたいなところに入れて忘れること。
このブラックボックスに入れて忘れるというのが一番難しいのだけど。