「みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにし我ならなくに」
信夫山からの夜景はまるで星雲みたいだった。
この場所が星雲なら、空から見たら日本はきっと小さな銀河のようなのだろうと想像して少しくらくらした。
福島の風景は極上で。話す人の笑顔も極上で。
一緒にいるテレビ局の人にも、会った農家さんにも「そんな写真で良いの?もっと撮りたいシーンがあるんじゃない?」なんて言われながら、自分が撮りたいと思ったものを撮っている。
デジタルを持つと弱っちい私は甘えと隙が出るから、銀塩しか持ってきてなくて、撮れているかどうかは現像するまでわからないけれど、どうかな。
撮れてるといいな。いい画じゃなくてもいいから。私の視線の先、美しかったもの、温度と湿度、笑顔とその奥にあるもの。
明日は20km圏内に入る予定です。