粗熱が冷めた夕暮れ

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熱が下がって外に出てみると、すっかり秋の風でした。薄い長袖のカーディガンをクローゼットから引っ張り出して羽織りました。熱に浮かされて見る夢は鮮やかな色で。夕暮れの街の色は少しその夢の色を思い出させました。当たり前だけど、人がたくさん居て、電車が走って、車も走って、みんな生きて動いてるんだなあなんてぼんやりと思い。そこは眩しい光の街。