Ferrania Soralis 200
赤い実。
kodak portra 160vc
秋から冬にかけてのこの季節が好きだ。重ね着が楽しくなって、温かい飲み物が美味しくなって、冬の一歩手前、まだ外に出るのが億劫になる前。冷たい空気をほっぺたに感じながら歩く。アスファルトのグレーに落ち葉の赤や黄色が映えて。
Ferrania Soralis 200
小沢健二を口ずさみながら銀杏ばかりを撮っている気でいたけど、気がついたら赤い実も良く撮っていた。ピラカンサス?ナナカマド?トキワサンザシ?
ピラカンサスの和名はタチバナモドキと言うらしい。同じ花なのに「モドキ」なんて哀しい名前をどうしてつけるんだろう。
Ferrania Soralis 200
「赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた」
Agfa Vista 100
心がぎゅうっとする夜。心の中には針で刺して血が滲んだように赤い実がひとつ。
赤がたくさんあって、艶やかで、晴れやかで、あたたかい。
血が滲むのは、血が流れてる証。だいじなこと。