皮膚


「なんだか最近、露出もピントも皮膚で合わせる、みたいになっちゃってるな。」と呟いた途端に、カメラ内蔵の露出計が壊れた。ごめん。通じてるんだね。
ぶち壊れたまま露出計無しで撮った東京写真たちが、現像してみたら光が好きな感じではまっていて、大丈夫かな、でも修理出さなきゃな、と揺れる気持ち。

顔がはっきり写っていない方が、撮った側の気持ちや撮られた人のオーラみたいなものが、ぎゅって感じられる写真になるなあって感じている。それは私の「写し方」で他の人の写真は別にそうではないのだけど。
捉えたいのは世間一般で言う美醜じゃないところ。私が撮りたいと思う人はみんな美しいもの。


いつも匂いとか色気とか湿度とかそういう「写真」じゃないものばかり写したがっている。