全てを知りたいとする強欲に罰を

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本のある場所が好きだ。少し埃っぽい特有の匂い。それは紙とインクと越えてきた時間の匂い。できれば全部読みたいと思う。帰りの電車からマンションの窓に灯る明かりたちを見て「この光一つ一つにそれぞれの人生があるのだ」としみじみ思うように。1冊1冊の本にそれぞれ私の知らない物語の広野が広がっている。遠い誰かの作った物語の中に溺れる幸福。