光の射す方へ

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Agfa Vista 100

ものすごく嬉しい褒めメッセージをもらった。最近へこみ気味だった心にあまりにも嬉しかったので、自慢の気持ちで公開する。

「褒めるという行為は何か打算的な気がしてあまり好きではないんだが、他に方法がないので褒めるわ。あなたの写真は凄く良い。俺はiPhoneで観てんのね。で、あなたの写真は例えば暖まるまで白い息吐きながら待つ暗い車の中とか、例えば好きな人との逢瀬の後の終電とか、一旦はベッドに入ったんだけど何だか寝られなくて起きてしまったぼんやりと暗い部屋とか、そういう時にとても観たい。展覧会ではなくて、いつでも手元にある写真。iPhoneに良く合う。写真を撮った時の温度とか音も伝わってくる。以上。好きです(写真が)」

嬉しい。嬉しいってしか言えない自分の語彙の貧しさにちょっとだけ情けなくなりながらも嬉しい、と言い続ける。私が写真を撮る理由は、自分でもはっきりとはわかっていなくて。ファインダーを覗いたら世界は変わって見えるとか、写真でこれが伝えたいんだ、なんてこともなく。ただ、本当に自分が好きと思った視線の先を切り取りたかったり、世界とうまく接続するための方法であったり、そんなんでしかない。

それでも、この開かれた場所に写真を置くと言う事は、見てくれている人が居るという事を想定しているわけで。その中で誰かが、何かを感じて受け取ってくれて、いい、とか、好き、とか思ってくれるのは、本当に嬉しい。

匂いと色と光を追いかけて、切るシャッターの向こうにあなたが居る。

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Agfa Vista 100

そして、展覧会ではなくて、と言われてるのに、こっそり写真展にお写真を、というお知らせ。

南船場にあるAcruさんでの写真展に、写真を飾っていただけることになりました。Acruさんは革や麻で作られたハンドメイドのカメラアクセサリーをメインに、ネックレスやピアスなど繊細なアクセサリーも販売しているお店です。

その地下がカフェ&ギャラリーになっていて、11月29日日曜日から12月5日土曜日までの1週間「akari」というタイトルで写真展があります。

■写真展「akari」のお知らせ

http://acru.jp/blog/b1f/595

どきどきしながら写真を選んだり、展示の仕方を考えたりしてみました。もしお近くまで来るようなことがあれば、ふらりと足を運んでみてください。

多分、きっと、変わらずに「展示」とか「作品」なんて感じでは無い私の写真が、そこにあります。

Acru http://acru.jp/