水の檻

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Bessaflex TM + CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm/F2.4 + Kodak PORTRA 400vc

熱のある頭で、布団横の本棚にあった文庫本を取る。第一章のタイトルは「水を抱く」。なんとなくその言葉が気になって、そのまま枕元のノートPCでインターネットの海にその言葉を投げた。
すると、ある日記に辿り着いた。彼氏とのセックスレスについての悩みを記したその日記の内容自体には、特になんとも思わなかったのだけど、「他者に対して、「こうして欲しい」を伝えることより、「こう思って欲しい」を伝える方が、ずっと難しいんだね、たぶん。」という最後に書かれていた言葉が頭に残った。
私がいつも求めてしまうものはそれに近しいものな気がする。「こうして欲しい」わけじゃなく「こう思って欲しい」。それは難しいんじゃなくて、伝えたってできないことだ。誰かの気持ちを自分の思う方向に動かすこと。
必要なのは自分が変わること。こう思って欲しい、と求めるのじゃなく、そう思ってもらえる自分になること。どこをどうしたら良いのかわからなかったり、迷うこともあるし、変わるのが難しいこともある。それでも、それは難しい、であって、不可能じゃないと思うから。

八分咲きの桜は次の日には満開になった。2日も経てば緑が混ざって、散り始める。時間は過ぎて、形は変わっていく。テンポの遅い私はそれに焦ったり悲しんだり切なくなってとしてばかりだけど、そうじゃなく、もっと前向きに受けとめなければいけないんだろうな。

伝えたいことは、いつも言葉の外にある。