自分の感受性くらい

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自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

と詩ったのは、茨木のり子さんだ。

SNSと呼ばれるものが普通になって共感を示すことが言葉じゃなくてクリック一つになった。
「いいね」や「お気に入り」を伝えることは小さく愛を伝えるみたいだ。
でも同時に「いい」と感じたことにだけ「いい」を表すのにちょっと気後れしたりもする。
媚びたり、阿ったり、誰かの目を気にしたり。

そうしたって何も減らない,と言われるかもしれない。
だけどそれは自分の何かを濁らせる気がする。
そしてそれは誰のせいでもなく、自分の弱さだ。

もっと大きい人になりたいのです。
色々受けとめて、どーんと立って、風を受けてそよぐことはあっても、揺るがない。