写真はまるで真実のように見えてしまう

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素敵な人たちと知り合う場所があった。
そこで写真家さんから「男性は写真から情報を読み取りたがる」という話を聞いた。
そういえば、昔個展をした時に、写真を撮った場所を知りたがるのは男性ばかりだったな、と思い出した。

私は、どこで撮っても変わらないということを以前は伝えたいと思っていた。たまたまそれがそこで起きた、というだけのこと。
すべて自分の半径50m以内を撮っている。

写真を撮り始めたのは、人生の中で一番じゃないかと思うくらいしんどい時で。
私は「言葉」の人なのに言葉はこんがらがるばかりで、言葉にしようとすればするほど行き止まりにあたるような気がしていた。
言語化しようとする、しないでほしい、詰まる、でも、どうやって伝えたらいいの?
そもそもすべてが言葉で伝えられるわけでもない。

写真は、言葉では表せないものを表す。だから、楽で、同時に私は写真の怖さを知っている。
力がある、から。

こういう風になれたらと思う写真家さんがいて、でもその人を批判する声も聞く。
その批判する人の気持ちもわかる。
その人が撮るそこが、それだけではないということ。

写真はまるで真実のように見えてしまうから。