夏の写日記 six [瀬戸内芸術祭 – 男木島]

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Bessaflex TM + CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm/F2.4 + Kodak Ectar 100

夕暮れ時、独りで散歩に出る。

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9月の朝。仕事に向かう電車の中不意に「このまま降りる駅を乗り過ごしてどこかに行きたい」と思った。10代20代の頃の私だったら、そうしていたと思う。出席日数はいつもぎりぎりで。屋上で授業をさぼってしていたトランプが風に飛ばされて舞った風景がリピートされる高校時代を想い出しながら。でも自由なようであの頃は何も楽しくなかった。檻のような場所から逃げ出したくて、だけどどこに行く力もなくて。

今の私は逃げ出したいとは思わない。どこかに行きたいと思っても行かない。責任とかじゃなくて、そういう幸福の中にいる。どこかに行こうと思ったら行けることを知っていて。行かないということを選んでいる。少なくとも今は。

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ひとりで出来ることが増えたら、ふたりで出来ることが減るわけじゃない。ふたりで出来ることも増えるんだと思うんだよ。