聞かせてほしい 君の中にある 光と影

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Bessaflex TM + CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm/F2.4 + Kodak PORTRA 400vc

少し長い話を書く。要領を得ない話になるかもしれないけど、書いておきたい。

金曜の夜。大阪は春なのにまだしんと冷える日で。ここのところ、ゴールデンウィーク進行で仕事が混み気味だった私は夫に娘のお迎えを頼んで、残業。21時に帰るとまだ娘は起きていて、おでこにキスをして明日の土曜日もお母さんは仕事だから学童保育に行って欲しいと話をする。「明日は行きたくない」と言いながら眠る子。木曜日参観日だったのに熱があってお休みしたから、金曜日熱は下がって学校に行かせたものの、できれば私も土曜日はお休みさせたい気持ち。と言っても迫りくる納期。

眠ったと思って暫くすると、叫び声。号泣。「ああ、夜泣きだ」と思う私。「夜泣き」というか、娘の場合「泣き叫ぶ」という状態になる。身体を突っ張らせて、抱っこも触るのも受け付けない。喉が枯れるまで泣き叫ぶ。最近は治まっていたのに、と思いながら、蹴る娘を無理矢理抱きかかえるようにして起こす。夜驚症というものがあるらしくて、娘の夜泣きはすごくその症状にぴったりくる。今回違ったのは「頭、痛い!痛い!」と叫んでいたこと。そして嘔吐。
「頭が痛い」と叫んでいた段階で不安になり、小児救急電話相談に電話するも病院を紹介してくれるだけ。しかも紹介してくれた病院の電話は繋がらずで、嘔吐したところで救急車を呼ぶ。頭痛と嘔吐という症状を聞いて救急車はすぐに来てくれて、先ほど電話が繋がらなかった救急もある大きな病院へ。娘を産んだのもこの病院で、一昨年入院したのもこの病院なので救急車の中で診察券を渡すと問題なく運んでくれた。
この段階で子は少し落ち着いてきていて、受け答えもできる状態に。救急車の中では病院は1時間くらい待つかもと言われたけど、実際は15分くらいで診てもらえた。意識の状態や小さな検査をして、脳の重大な病気の可能性はほぼ無いと診断されとりあえずは様子を見ることに。もうかなり娘も落ち着いていたので、救急車を呼んだのが恥ずかしいくらいだったのだけど、先生が「この症状だったらびっくりすると思うし、何かあったらじゃ遅いからいいですよ、大丈夫で良かったと思うくらいでいてください」と言ってくれて救われる。「ありがとうございます」と、頭を下げて帰る準備をしていたら、また嘔吐…。先生がすぐに来てくれてまた様子を診てくれる。やっぱり脳がどうとか神経がどうとかいう感じではなくて、頭痛は偏頭痛で、それがひどくて気持ち悪くて吐いちゃうんじゃないかという話。
私が偏頭痛持ちなので、その血と。夜驚症も含めてストレスが強いのかもしれない。と。
そして悩む私。もともと子がこんな風に夜泣きするようになったのは、私が病み始めた頃で。本当に私が病気真っ只中の時は家庭はひどい状態で、子はどんなに明るくても相当のストレスがあったと思う。私が良くなるにつれて、夜泣きは減ってきたのだけど今回こういうことがあって、また走り始めようとしてたけど一回立ちどまって考えた方がいいんだろうなと感じる。

そう言いながらも土曜日の仕事は外せなくて、子は夫と一緒に過ごしてもらうことにして会社に。

仕事は、好き。好きだからこそ働くことについては働くことについてで葛藤があって。どんなに求められても「できない」と言わざるを得ない限界があったり。恩返しをしたいと思う時でもできなかったりする。もどかしい。せめて自分のスキルの低さは嘆いてたってしょうがないからどうにかしようと思ってて、動き始めたところで。でも、でも、私が働くことで子にストレスを与えてるなら、それって働く意味はあるんだろうかとも考える。

全部、中途半端だ。

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Bessaflex TM + CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm/F2.4 + Kodak PORTRA 400vc

結局土曜日、朝方までかかって一通り仕事をやっつける。そして日曜日は娘と2人がっつりと遊ぶことに。まず、行きたがってた映画館。「アリス・イン・ワンダーランド」怖いシーンは思いっきり怖がって、楽しいシーンは思い切り笑って。私はアリスの中のワンシーン。ある台詞にぐっと来て少し涙。その後は乗りたかった真っ赤な観覧車。あちこち寄り道して最後にはパフェを食べてご機嫌。夕暮れの光を綺麗だね、と言いながら自転車二人乗りで帰る。
「学校は好き?」と聞くと「好き。お友達いっぱいいるし。でも休み時間が10分しかないのは嫌。」という答え。休み時間が好きなのね。「ママが働くの嫌?」と聞くと「ううん。働いて欲しい。お金ないのやだもん。」という答え。この現代っ子め。

答えはきっとすぐには出なくて。早く答えを見つけたいと焦るけど、目の前のことを一つ一つ丁寧に片づけることで、見えてくることもあると信じたい。話す言葉や目に見えるものは全てではないから、五感を研ぎ澄まして日々を過ごそう。立ち向かうなんて気を張るのじゃなく、流れを見極められるように心を傾けていよう。