流れ星静かに消える場所 僕らは思いを凝らす

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Bessaflex TM + CARL ZEISS JENA FLEKTOGON 35mm/F2.4 + Fujicolor REALA ACE 100

小沢健二復活のニュースに心が躍る二日間なのです。や。「心が躍る二日間」は正しくはないかな。最初は無邪気に「わー!」ってはなれなくて。少し不安で。私の知ってる小沢健二の煌めきは、あの時あの瞬間だったからではないだろうか、なんて思って。13年のブランク。その間他の活動の話をちらほら耳にしたり。もうオザケンは歌うことはないのだろうか、なんて諦めてもいて。でも「LIFE」は永遠の名盤だし、「犬は吠えるがキャラバンは進む」は噛めば噛むほど味が増す聴き飽きることのないアルバムだし、「刹那」を聴いたらあの時のあの時間は眩しい光と共に真っ直ぐに蘇ってくるし。でも彼があの時のあのままでいるのか(いやいるはずはない)(反語)と。

ひふみよ、公式サイトの長い長いインタビューを読んで、そんな不安が一気に吹っ飛びました。   http://hihumiyo.net/

あの時のまま、ではない。だけどあの時持っていた何かはそのままで。最近心の奥でぐずぐずしていた言葉にならないもやもやが、すとんと腹に落ちて解けて。そんな力を持った言葉たち。

音楽だけじゃなくて、言葉も好きだと思うのです。歌詞を書いてる時は至福という小沢健二の歌詞じゃない言葉たち。「犬は吠えるがキャラバンは進む」のライナーノーツの秀逸さは言うまでもなく、Olive連載の最終回もすごく好きで何度も読み返してます。

「光は全ての色を含んで未分化。無色の混沌。それはそれのみとして、分けられずにあるもの。切り分けられていない、混然とした、美しく大きな力。それが人の心の中にある。僕らの体はかつて星の一部だったと言う。それが結合して、体が在って、その心が通じ合ったりするのは、あまりにも驚異的で、奇跡で、美しい。」

と、嬉しくて好き好き思いのたけを世界の片隅で叫ぶ日記。「僕の心は震え 熱情がはねっかえる 神様はいると思った」