かさぶたはがすみたいに思い出す

「ザ・観光名所」的な写真がほぼ無い事に自分で驚いている。
何処に居ても、何処に行っても、視線は変わらない。変わらないのに少し違ったものが見えるから楽しいのかな。

食べものを買うのにレジで15分もかかった。人がいるレジならどうにかなるのに。機械手強し。

エディンバラでは大きな犬が多かった。あと鳥が多くて。なんだかそれだけで良い街な気がした。

賢そう。あと耳のとこの毛がくるんってなってるのがすごく良い。

なんで5が無かったのか。

虹。

子どもの時からそうなのだけど、時々皮膚がものすごく過敏になる。
自分でも気がつかないうちに、情報量が多すぎると、それだけでどこかがパンクしちゃってご飯が食べられなくなったり、する。
匂いも音も言葉も全部が肌に触る。
片方の耳が聴こえなくなったのは、もしかするとちょうど良かったのかもしれない。
両足が悪くてうまく歩けなかった事も、手術のための長い入院も、ちょうど良かったのかもしれない。
そんな風に子どもだった私に伝えてあげたいな。

向こうでは本物の虹も見た。神様がくれた瞬間。「それはまた別の話」と、子どもの頃お布団の中懐中電灯を持ちこんで隠れて徹夜して読んだ「はてしない物語」風に。